コラム
雹(ひょう)被害による車の修理
雹とは直径5mm以上の氷の粒が降ってくる自然現象で、初夏や初冬に発生することが多いです。
雹被害を受けてしまうと、へこんでしまった箇所が数箇所から百箇所、ボディだけの場合やガラスにヒビが入った場合等、その損害は様々です。
雹害車の修理法補は、大きく分けて「デントリペア」、「鈑金塗装」、「パーツ交換」の3つです。
デントリペアは、クルマにできたへこみを裏から押し出して元の状態に戻す方法で、再塗装をしないで済む場合もあります。
塗装には手を加えないため、車本来の価値を維持できる可能性のある修理方法といえます。
しかし、被害が数百箇所にも及ぶ場合は非常に高額な修理費用になる場合もあります。
鈑金塗装は鈑金と塗装の2つの工程から修理する方法です。
軽度の被害はもちろん、中程度の被害にも鈑金塗装で対応可能です。
デントリペアでは修理が難しいといわれるピラー部分も問題なく修理できます。
パーツ交換は文字通り車のパーツを交換する方法です。
デントリペアや鈑金塗装では対応ができないほどの重大な被害にあってしまった場合や、修理するよりは交換した方が安く済む場合に行います。
基本的には新品のパーツに取り換えるため、仕上りを心配する必要がありません。
車両保険には一般型とエコノミー型があり、補償範囲が限定的なエコノミー型にも雹害である「飛来・落下物との衝突」が含まれいれば、保険補償が可能です。
分損か全損かという違いや、保険を使用すると1等級ダウンするなど、一概に保険を使用した方が良いとっも限らないケースもあります。
修理箇所によっては修復歴ありとなり、将来の査定額にマイナスな影響が出てしまう場合もあります。
修理費用と被害の程度、保険の状況などに応じて適切な方法を選ぶ必要がありますので、雹害への対策も含めて、お気軽にご相談ください。